【8/3大会】ケガから復帰のエリアス・マムーディ「内藤大樹はいい対戦相手」
8月3日(土)の「ONE Fight Night 24: Brooks vs. Balart」であるフライ級キックボクシングマッチで、日本の内藤大樹と対戦するエリアス・マムーディ(アルジェリア)は、約1年ぶりとなる試合出場を待ちきれない様子だ。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会で、現在同部門の5位コンテンダーのマムーディが3位の内藤に勝てれば、ONE世界タイトル挑戦への大きなステップとなる可能性がある。
26歳のマムーディはONEチャンピオンシップにこう話している。
「対戦相手を選んだのは自分じゃない。オファーされて、受けたんだ。彼について何も特別なことは考えていない。他の日本人と同様、いい対戦相手だ」
「内藤との試合に向けてやる気が高まっている。目標は勝つことだ」
両者はこれまでONEで常に大物選手と対戦してきたため、ハイレベルのアスリート同士の戦いは慣れていることだろう。
マムーディはフライ級戦線のより上位の選手との今後の対戦も視野に入れつつ、内藤の強さは十分に承知しながらも今回の試合では大きなアピールをしたいと考えている。
「内藤は完成されたファイターで、弱みよりも強みのほうが多い。けれど自分が相手よりアドバンテージがあるとは思わないし、その逆も同様だ。自分たち2人は経験豊富なファイターだ。より決意が固いほうが勝つだろう」
「ひとつ確かなことがある。自分はダブルのパフォーマンスボーナスか少なくとも普通のパフォーマンスボーナスを狙っているということだ。このためには、観客やボスの期待に応えるような試合をしなければいけない」
内藤戦で勝てば「次はムエタイ」
エリアス・マムーディは今年1月、ONEフライ級キックボクシング世界チャンピオンのスーパーレック・キアトモー9(タイ)への挑戦が予定されていたが、そのチャンスをケガのために失った。
だが苦い思いを引きずることなく、再び戦えるようになったことを喜んでいる。
「人生とはこういうものだ。タイトルのために戦いたいという思いはあったけれども、運命はそうはいかなかった。あとは時間をかけてしっかり回復した。自分の能力を100パーセント発揮できるところまできている」
「(昨年8月の)エドガー・タバレス戦で右手を負傷して回復したら、キックボクシングの試合をしたかった」
マムーディの今回の内藤大樹戦の後の目標はキックボクシングのベルトを奪取することだけではない。
それどころかもう1つの世界タイトルを視野に入れており、そのための道筋もすでに描き始めているようだ。
マムーディはこう説明している。
「この試合の後は、デニス・ピューリックとムエタイで戦いたい。そこで勝ったら、ロッタン・ジットムアンノンのONEフライ級ムエタイ世界タイトルに挑戦するチャンスがもらえる。だが、それは自分が決められることじゃない。最終的に決めるのは団体側だ」