【8/3大会】ONE Fight Night 24: Brooks vs. Balart を見るべき5つの理由
8月3日(土)の「ONE Fight Night 24: Brooks vs. Balart」では、オープニングマッチからメインを飾る世界タイトルマッチまで白熱した戦いが約束されている。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会では、4競技にわたる12試合があり、新進気鋭のアスリートやベテランが出場する。
「ONE Fight Night 24」を見るべき理由はたくさんあるが、この記事ではそのなかでも最も重要なものを5つ紹介する。
#1 ストロー級MMA暫定世界王者が誕生
メインイベントでは、ストロー級MMA前王者のジャレッド・ブルックス(米国)と、グスタボ・バラート(キューバ)がONEストロー級MMA暫定世界王座をかけて対決する。
ブルックスは2022年12月、ほぼ完璧な戦いぶりでジョシュア・パシオ(フィリピン)から正規王座のベルトを剥ぎ取った。だが、その後のリマッチでパシオを頭部からスラムで叩きつけて失格負けを喫し、王座から陥落。現在は同部門1位コンテンダーとなっている。
現在パシオは膝の怪我で欠場が続いているが、ブルックスが今回の試合で暫定タイトルを勝ち取れれば、世界王座統一戦に出場し、失った正規タイトルを取り戻すチャンスにも繋がる。
対するバラートは3位コンテンダー。元五輪レスラーで爆発的なパンチ力もあり、今回の試合でブルックスにMMA2連敗とさせる可能性もある実力の持ち主だ。
ブルックスもバラートもレスリングの名手として知られ、進化し続ける打撃力と総合格闘技界屈指のスタミナを誇る。このため、スタイル的にも興味深い一戦となることだろう。
#2 ケリー、伝説の挑戦者を相手に防衛戦
コーメインイベントは、現ONE女子アトム級サブミッション・グラップリング世界チャンピオンのダニエル・ケリー(米国)の初防衛戦。挑戦者は、マイッサ・バストス(ブラジル)。ブラジリアン柔術界も注目する一戦だ。
ケリーは昨年9月、国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)の世界チャンピオンに輝いたこともあるジェサ・カーン(カンボジア / 米国)に判定勝ちし、初代世界王座を勝ち取った。ここまでONEでは無敗で、世界有数のグラウンド・ファイターとしての地位を確固たるものにしている。
対するバストスはIBJJFの世界チャンピオンに9度輝いており、この競技の最軽量級で史上最高の選手とされている。今回の試合では、これまで獲得してきた数々のタイトルのコレクションにONEのベルトを加えたいと意気込む。
バストスがガードポジションからの攻撃やバックテイクを得意とする一方、ケリーはレッグロックにおいて世界有数の実力者とされる。グラップリングファンにとって垂涎の試合となるだろう。
#3 注目のムエタイマッチ
“ムエタイの聖地”ルンピニー・スタジアムで行われる「ONE Fight Night 24」では、もちろんムエタイマッチは外せない。世界レベルの6試合が行われ、この競技の魅力を存分に楽しむことができるだろう。
世界タイトルに2度挑戦したこともあるバンタム級ムエタイ3位コンテンダーのフェリペ・ロボ(ブラジル)は、ムエタイ界の未来を担う存在と評判の20歳のナビル・アナン(アルジェリア / タイ)と対決する。
フライ級ムエタイ4位コンテンダーのデッドゥアンレック・ティーデ99(タイ)は、リベンジを期してナックロップ・フェアテックス(タイ)とリマッチ。前回の両者の対戦は2024年有数のエキサイティングな戦いとなり、ナックロップがTKOで勝っていた。
さらに、オープニングを飾るアトム級ムエタイマッチでは、香港のユー・ヨウ・プイと、ONEデビューを迎えるエイミー・ピルニー(スコットランド)が対決。
ユーはこれまでONEで6勝0敗としており、あと少しで同部門女王のアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)に挑戦する可能性もある。だが、ピルニーは英国のムエタイのファイター・オブ・ザ・イヤーに3度輝いたこともある実力者で、ユーの勢いを止め、世界戦線へ名乗りを上げようと燃えている。
#4 「ONE Friday Fights」出身選手が参戦
今回の大会には、一級の才能を証明する場となっている毎週恒例のルンピニー大会「ONE Friday Fights」シリーズでブレイクした2人のアスリートが出場する。
ここまで無敗をキープしているカルロ・ブーミナアン(フィリピン)は、その天才的な身体能力とフィニッシュへの本能を発揮し、「ONE Friday Fights」で5勝0敗の戦績を築き上げ、本戦出場契約を勝ち取った。
北米のゴールデンタイムで配信される「ONE Fight Night 24」では、超タフなアスリートとして知られるエンク・オルギル・バータルフー(モンゴル)と対戦するが、ここまでの勢いをキープしたいところだ。
さらに、「ONE Friday Fights」シリーズで初めて本戦出場契約を勝ち取った21歳のランボーレック・チョー・アッジャラブーン(タイ)はバンタム級ムエタイマッチで、クレイグ・コークレイ(アイルランド)と対決。アクション満載になること間違いなしの一戦だ。
#5 ランキング上昇狙うガサノフ
ONEフェザー級MMA世界タイトル挑戦を最終目標にランキング上昇を目指すダゲスタン共和国出身のサブミッション・エース、シャミル・ガサノフ(ロシア)は、多彩な武器の持ち主のアーロン・カニャルテ(エクアドル)と対戦。
現在ガサノフは5位コンテンダーで、今年1月の「ONE Fight Night 18」では、強力なグラップリング攻撃とグラウンドパンチで、オ・ホテク(韓国)を圧倒した。
だが、今回のカニャルテは近年の南米出身の有数のファイターとして注目されており、決して楽勝な相手ではない。
ガサノフは今回の大会で勝てれば、今後トップ5コンテンダーとの試合に臨むことになるため、気合も入っていることだろう。