【8/3大会】初黒星から復活期すカニャルテ、ガサノフ戦は「違ったものになる」
8月3日(土)の「ONE Fight Night 24: Brooks vs. Balart」でフェザー級MMAマッチに出場するアーロン・カニャルテ(エクアドル)は、プロキャリア初の黒星から立ち直ろうと決意を固めている。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会で対するは同部門5位コンテンダーのシャミル・ガサノフ(ロシア)。
カニャルテは27歳、世界的に有名なタイのジム「プーケット・ファイトクラブ」所属。昨年7月の「ONE Fight Night 12」で大きな期待を受けながらONEチャンピオンシップにデビューしたものの、アクバル・アブドゥラエフ(キルギス)に1ラウンドTKO負けを喫した。
だが、無敗記録にこの黒星が刻まれたいま、安堵(あんど)を感じ、ガサノフとの対戦を前によりやる気が高まったとONEチャンピオンシップに話している。
「無敗記録が消えたいま、負けたときの気持ちがどんなものかわかったし、重圧が減ったような気がする」
「今回の試合は違ったものになる。自信もあるし、アグレッシブにせめていくつもりだからだ。全力でシャミル・ガサノフと戦い、勝つつもりだ」
カニャルテは現在こそ自信に満ち溢れているが、当初は敗北をうまく受け入れられなかったと認めている。このため、モチベーションを取り戻すために1ヶ月トレーニングを休んだ。
そして、苦い気持ちを引きずることなく、以来ルーディンを大きく変えた。こうして初の黒星を過去の出来事とし、より優れた総合格闘家になるために全力を尽くしていると言う。
「負け方と無敗記録に傷がついたことで多少辛かった。トレーニングに戻りたくなかったし、しばらく休んだ」
「だが、その後は前を向いて進み続けなければいけないと自分に言い聞かせた。この競技は簡単じゃないし、どんな偉大な選手だって負けたことがあるって。前に進んで進化し続けなければいけないと思ったんだ」
今回の対戦相手は5位のガサノフだが、それでもこれまで以上に自信を抱いていると言う。
「失うものは何もない。ランカーとの対戦だが、こっちが勝てば得るものは大きいが、負けてもそれほど失うものはないということだ。集中しているし、今回は自信もある。ハードワークをこなしてきたし、自分の能力に自信を持ってこの試合に臨む」
「フィニッシュで勝つ姿を想像している」
アーロン・カニャルテは、シャミル・ガサノフがどんな戦い方をしても対応できるよう新しいチームと共に準備を重ねているという。
ガサノフは寝技が得意で、トップポジションからの攻撃が持ち味。フェザー級MMA部門で有数のグラウンド・ファイターとされている。
だが、カニャルテは今回の対戦では自身のほうがグラップラーとしては上かもしれないとコメントしている。
「『プーケット・ファイトクラブ』のチームとガサノフを研究してきた。いいレスリングスキルを持っていると思うが、自分もレスリングは得意だ。彼をコントロールできるという自信がある。何年もやってきたから」
また、カニャルテは、ガサノフが危険なフィニッシャーであると認めている。ガサノフは通算14勝のうち11勝を1ラウンドでフィニッシュで決めているのだ。
だが、カニャルテはもしフルラウンドの戦いになれば、自身のペースにガサノフがついてこれるかどうかは疑っているようだ。
「彼は第1ラウンドでフィニッシュをしようと頑張って、そのせいでガス欠になる傾向がある。3ラウンドを戦い抜くのは得意ではないようだ。それに、打撃も強いとは思えない」
最終的には、カニャルテは「ONE Fight Night 24」で再び白星を上げたいと燃えている。
そして、8月3日の試合についてこう話した。
「ノックアウトか一本勝ちで勝つ自分を想像している」